私が妊娠糖尿病?
妊娠中は心も体も大きな変化を経験する時期です。そんな中で「妊娠糖尿病」と診断されると、「え?私が糖尿病?」「赤ちゃんになにか悪影響があるの?」「血糖値を管理するってどうやって?」「これから何に気を付けたらいいの?」と頭の中でたくさん?マークが浮かび戸惑ってしまう方が多いのではないでしょうか。しかし、正しい知識を持ちきちんと向き合えば、残りの妊娠期間も不安を軽減して安心して過ごすことができます!
私自身も75gブドウ糖負荷試験で、1時間後の血糖値が基準を少しだけ超えてしまい、妊娠糖尿病と診断されました。この記事では、私の経験をもとに、検査の流れや血糖値管理の方法、日々の食事で気をつけていることについてご紹介します。
妊娠糖尿病の検査について
50gブドウ糖負荷試験
妊娠糖尿病の診断には、病院の方針にもよりますが通常2段階の検査が行われます。まず、妊娠24週から28週までの間に一度、50gのブドウ糖を飲んで1時間後の血糖値を測定するスクリーニング検査を受けます。この検査では、特に空腹状態である必要はありません。スクリーニング検査の結果が基準値140mg/dlを超えた場合、次の段階として75gブドウ糖負荷試験が実施されます。
75gブドウ糖負荷試験
75gブドウ糖負荷試験では、まず空腹時に血糖値を測定し、その後75gのブドウ糖液を飲んで1時間後と2時間後の血糖値を測定します。基準値は空腹時が100 mg/dL、食後1時間後が180 mg/dL、食後2時間後が150 mg/dLとなります。私の場合、空腹時と2時間後の値は正常範囲内でしたが、1時間後の血糖値が基準値を2だけ超えており、妊娠糖尿病と診断されました。
診断を受けたときは、「基準値をたった2超えただけで妊娠糖尿病なの?」という気持ちと、「赤ちゃんに悪影響が出るのではないか」という不安が入り混じっていました。しかし、医師から「適切な管理をすれば問題はありません」と説明を受け、まずは血糖値の測定と食事の改善に取り組むことにしました。
そもそもなぜ妊娠糖尿病になるのか
妊娠糖尿病は、主に妊娠中のホルモン変化が原因で発症します。日本では妊婦の約8人に1人が発症するといわれており、この数字を見ると、意外と多くの妊婦が経験していることがわかります。妊娠中には胎盤から多くのホルモンが分泌されますが、これらのホルモンは母体のインスリン(血糖を下げるホルモン)の効果を抑制する作用を持っています。この現象を「インスリン抵抗性」と呼びます。
通常、母体はインスリン分泌を増加させることでこの抵抗性を補いますが、十分なインスリンを分泌できない場合、血糖値が上昇し、妊娠糖尿病が発症します。また、以下の要因がリスクを高めるとされています。
- 肥満:妊娠前からの体重過多
- 年齢:35歳以上の妊娠
- 家族歴:家族に糖尿病の既往がある場合
- 既往歴:過去に妊娠糖尿病を経験したことがある場合
- 多胎妊娠:双子以上の妊娠
ちなみに私は祖母が糖尿病でしたが、もしこれらの要因に当てはまらない場合でも、ホルモンの影響により誰にでも発症する可能性があります。そのため、定期的な検査を受けることが重要です。
妊娠糖尿病がもたらす影響
妊婦への影響
妊娠糖尿病は、適切に管理されない場合、妊婦に以下のようなリスクをもたらす可能性があります。
- 高血圧や妊娠高血圧症候群のリスク増加
- 帝王切開の必要性が高まる
- 出産後に2型糖尿病を発症するリスクの上昇
胎児への影響
胎児にも影響を及ぼすことがあり、特に以下の点が注意されます。
- 過体重(巨大児)になる可能性があり、出産時に難産となるリスク
- 出生直後の低血糖や呼吸障害のリスク増加
- 将来的に肥満や糖尿病のリスクが高まる可能性
こう聞くと不安な気持ちが増してしまうと思いますが、適切な血糖値管理と医師の指導に従うことで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。
血糖値測定の習慣
私の場合基準を少し超えていただけということもあり、インスリン注射などの指導はなく、食事内容に気を付けて、毎食前と食後2時間後の血糖値を測定することが日課となりました。
血糖値の目標は、食前が100mg/dl以下で食後2時間後が120mg/dl以下です。ちなみに医師からの指示はありませんでしたが、私が検査で引っかかったのは食後1時間後の数値だったため、個人的にはそこの数値も上がりすぎないように気を付けていました。検査での食後1時間後の基準値は180mg/dl以下という設定でしたが、健康的な人であればだいたい120~140mg/dlの間に収まるようです。
血糖値の測定と聞くと、最初は指先に針を刺して血を採る必要があると思っていたため少し抵抗を感じていましたが、最近は「リブレ」という便利な装置があり、それを使用しています。
血糖測定器 リブレとは?
私が使用している「FreeStyleリブレ2」という装置は、500円玉くらいの大きさのセンサーを二の腕の後ろに装着し、スマートフォンや専用機器と連携させることで、リアルタイムで間質液中のグルコース値(ブドウ糖)が確認できる便利なデバイスです。血糖値と間質液中のグルコース値の間には高い相関関係があり、これによって血糖値を予測することができます。
センサーは専用のアプリケーターを使用して自分で装着します。アプリケーターには金属の針が見えており一見躊躇してしまいそうですが、装着後はその針がずっと刺さっているわけではなく、もっと薄い板状の柔らかい針だけが皮膚に刺さった状態になります。装着も一瞬で終わるため、装着時や交換時の痛みはほとんど感じません。装置は2週間に1度交換が必要になります。保険が適用されなかったため、1個あたり約7,500円の費用がかかりました。ポイントバックやまとめ買いなどができる分、病院からではなく楽天などのサイトで自分で購入したほうが、お得になるかもしれません。
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最初は毎食前と食後の血糖値を記録することが手間に感じたものの、リアルタイムで血糖値の推移を確認できるため、食事後の反応を見るのが意外と楽しみになりました。また、食事内容や食べる順番に気をつけることで、血糖値が安定する様子が顕著に表れるため、食事管理のモチベーションも上がりました。
食事管理や気を付けたこと
バランスのいい食事
妊娠糖尿病と診断された日に、産院から毎日の食事を記録するように言われました。朝食・昼食・夕食・間食すべての内容を記録することで、自分の食事内容を客観的に見直すきっかけになりました。主食・主菜・副菜のバランスを意識し、特にタンパク質や野菜をしっかり摂るよう心がけています。記録を続けることで、無意識のうちに食事内容が偏らないよう工夫する習慣が身につきました。
特に主食は糖質が高くなりがちなので、低糖質パンやロカボ食品などを取り入れると、血糖値の急上昇を抑えられます。

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食べる順番とスピードに注意
ダイエットを意識したことがある人はよく聞く話だと思いますが、やはり炭水化物を最後にして、サラダやおかず、汁物から先に食べることで、実際に血糖値の急上昇が抑えられていました。ただし、すぐに食べ終わって炭水化物へ進むと効果が薄れてしまうので、ゆっくり時間をかけて食べることを心がけています。
とはいえ、外食などでバランスよく食べるのが難しい場合もあります。そんなときは、食前に食物繊維のサプリを摂取することで、血糖値の急上昇を抑えていました。産後なかなかいけなくなるであろう好きなお店のラーメンがどうしても食べたくて、食前にイージーファイバーを飲んでみたところ、食後1時間後の血糖値も140mg/dl以内に収まっていました!
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間食の工夫
ナッツや高カカオチョコ、ギリシャヨーグルトを間食として取り入れています。これらは血糖値の上昇がほとんど見られず、満足感も得られるためおすすめです。どうしてもケーキが食べたいときは、コンビニやシャトレーゼなどで売っている低糖質スイーツを頼ったり、血糖値を上げない天然の甘味料ラカントSを使用して低糖質お菓子作りに挑戦してみてもいいかもしれません。

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低血糖時の対策
低血糖を防ぐ工夫も重要です。低血糖の状態のときは異常な空腹感を感じたり気分が悪くなったりするほか、その後の食事で血糖値の急上昇を招いてしまいます。そうならないよう血糖値が70mg/dlを切りそうなときは、先ほど挙げたナッツなどに加えバナナやキウイなどの果物を食べるようにしています。甘くて満足感がありながら、食物繊維も豊富なため血糖値も緩やかに上がり、低血糖対策として非常に有効でした。
食後すぐの運動
YouTubeで「血糖値を下げる 運動」などで検索するといろいろな動画がでてきますが、座ったままできる5分程度の手足を動かす運動は、妊娠中でも無理なく行えて血糖値の急上昇を防ぐのに効果的でした。ほかにも食後に掃除機など体を動かす家事をしたり、買い物がてらお散歩をしたりと、無理なく日常生活に取り入れられる運動を続けることで、血糖値管理がしやすくなります。
妊娠糖尿病でもポジティブに過ごす方法
妊娠糖尿病という診断を受けると不安を感じてしまうと思いますが、この経験を通じて新しい気づきを得たり、健康的な習慣を身につけるきっかけにすることもできます。以下に、私自身が実践しているポジティブな過ごし方をご紹介します。
自分を責めないこと
妊娠糖尿病は多くの場合、妊娠中のホルモンバランスの変化によって引き起こされるもので、自分の行動だけで防げるものではありません。「自分が悪いから」と考えず、「今できることをする」姿勢が大切です。
健康的な習慣を楽しむ
血糖値管理や食事記録を「義務」ではなく、「自分と赤ちゃんのためのケア」として前向きに取り組むと、モチベーションが上がります。特に、食事の内容や食べ方を工夫すると、血糖値の変化がリアルタイムで分かるのがだんだんと楽しくなってきます。健康的なレシピを試したり、間食に新しいヘルシーな食品を取り入れてみるなど、楽しみながら管理できる方法を見つけましょう。
サポートを求める
家族やパートナーに協力をお願いすることも大切です。一緒に食事のメニューを考えたり、外食するときはどんぶりなどの一品物のお店ではなく、野菜やタンパク質がバランスよく食べられる、血糖値が上がりにくい食事があるようなお店を選ぶことで負担が軽減されます。また、SNSなどで同じ妊娠糖尿病を経験している方の体験談を聞くことも心の支えになります。
目標を小さく設定する
完璧を目指さず、小さな成功を積み重ねていくことで自信が生まれます。「今日は間食をナッツにする」「食事を20分かけてゆっくり食べる」など、達成しやすい目標を設定すると、プレッシャーを感じずに続けられます。
自分を褒める
頑張った自分をしっかり褒めることも重要です。健康的な食事をしたり、血糖値が安定したときなど、小さな成果を喜びましょう。その積み重ねが大きな安心感や達成感につながります。
まとめ
日々妊娠糖尿病と向き合っていると、食後の血糖値が高い状態が続いたときに焦ってつい自分を責めてしまったり、何も気にせず普通に食べられている人のことをうらやましく感じてしまうこともあると思います。ですが、この期間に学んだ健康的な生活習慣は、出産後の自分自身のためにも、赤ちゃんの健やかな成長のためにもきっと役立つものです。
また妊娠糖尿病は出産後にはほとんどの方が治るといわれています。出産後に食べたい食事やケーキのリストを作成してみたり、赤ちゃんに会える日を楽しみに思い浮かべたりしながら、無理せず一歩ずつ前に進んでいきましょう!
一人で抱え込まず、家族や産院のスタッフに相談しながら、時には甘いものも工夫して楽しんで前向きにこの時期を乗り越えていけると良いですね♪
ご家族の方はぜひ一緒に食事管理をしたり、赤ちゃんが生まれた後のことをお話ししながらお散歩したり、ご自身も一緒になって取り組む気持ちで寄り添い支えてあげてください。
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